何かというと俺の面倒を
見ようとする十和さんに、
俺は少々疲れてしまった。
嫁さんってどこもこんなふう
なのかなあ。
いやいや、これが夢なら
「女の子にいろいろ世話を
 やいてほしい」という願望の
あらわれなのかもしれん。

だけどひょっとして
万にひとつもの可能性で
十和さんが夢ではない場合を
考えると、さすがにひとつ布団で
寝る訳にはいかなかった。

「さびしいなー…
 タカシさんといっしょに寝たいよ」

で、でも、ソノ気になったとたん
怖いお兄さんに出て来られても
困るし。
十和さんにべったり張り付かれて
いささか気詰まりな俺は
近所のコンビニへひとりで
出かけていった。
んーと、なに買いに来たんだっけ。
まあいいや、立ち読みでもして
時間潰すか。

…って、うわっ!?

「タカシさん、いたぁ〜…
 勝手にいなくなっちゃ駄目っ!」

そう言われましても。




しかたがないので
買い物のときはかならず
十和さんを誘うことにした。

「十和さん、あの、
 コーラ買いに行きたいんスけど…」
「うん、行こ行こ!
 コーラはしゅーってして
 あんまり好きじゃないなあ。
 麦茶がよくない?色も似てるしー」

そーいう問題じゃないでしょうに。


でもまあ、嬉しそうな十和さんが
とてもかわいく見えたので
良しとするか。
 もどる。 まえ。 つぎ。

inserted by FC2 system